認知症診断、っていうけど その4


まあね、牛歩作戦、っぽくなっておりますが、

MCIの診断、まずは、歴史の巻

前回は、AAMI、えっーと、なんだっけ。年齢関連記憶障害、って指標がだめだったって話。でね、大事になのは、このこと。このとき獲得したのは、集団における平均とばらつき、まあ標準偏差って、いうんだけど、認知機能の評価に、それを使った、という歴史的に影響力の大きな概念でもあったんだね。これが。


そうそう、AACDの話。レビー、って人。あのー、レビー小体のレビーさん、ってLewyというアルファベット。このレビーさん、Levyってアルファベット。例のごとく、発音があっているのかどうかは当局は関知しません。
で、レビーって人が1994年が中心となって、国際精神老年協会(International Psychogeriatric Association)で、「AAMIやめて、AACDにしよーぜ」と提案。ところで、AAMIとAACDってなにがどう違うのかって、いうと、まあ、MIとCDが違うね。そんなん、誰でもわかるわ。まあね。MIは記憶障害、CD cognitive declineの略だよ、は、認知機能低下。

ややこしいかね。そんなことないよね。ここでは、記憶は、認知機能のひとつ、と考える。あとこの当時、どんなものを認知機能の要素として考えたか、というと、ね。学習、記憶、注意、思考、言語、視空間認知、遂行機能が挙げられている。こういったドメインがある、って考え方が認知症の業界に広がった最初かもね。いまのMCIも認知機能をこういったドメインに分けるっていう考え方を踏襲しています。
さあーて、AACDと決める基準の話。

  1. 少なくともここ6カ月間で認知機能の低下を感じた人、かつ
  2. さっきの各ドメインの能力判定を標準化した検査方法で行って、年齢、教育歴で調整した平均マイナス標準偏差(あれっ、これって標準誤差だと思うよ。この英語の教科書たぶん間違い。)よりも低い人

だって。かなり、いまのMCIの基準に近づいてきたね。なにが、って、比較する対象集団を、若者から、同じ世代の同じ教育歴の集団に変えたんだよ。最初から、そーすればよかったのに、って。まあ、これが歴史でしょう。こういった歴史を知ると、実はね、いまあるMCIという考え方の限界も見えてくるよ。そのうちに、書くよ。あと、平均とか標準誤差とか、それもそのうちにね。

でさあ、思いっきり世界のみんなが信じている、というか、利用しているっていうか、手続的な診断基準があってね、それって、その当時、つまり、1994年、DSM-IVっていうんだけど、このことに触れてるんだ。でね、ややこしいことに、まあいろんな人の考えや見栄のせめぎ合いの結果、ARCDという用語になったらしい。 Rってのはrelated。つまり関連。AAMI、AACDの二番目のAはassociated。それも関連と訳しちゃったから日本語だと同じだね。まあ、どーしましょう。まあ、その辺、考えると面倒。誰かがきっとやる、という他力本願。
でさあ、このAACD、ARCDも、まだ甘い、って評価。つまり、正常な老化、そこにあるかもしれない疾患については、どんなもんか、ってなんも気にしなった点で。
でね、そもそも、なにを気にして、こんなに、世界中で議論していたか。象徴的な話題としては、その当時、カナダ発の話題らしいけれど、「認知機能低下ー認知症ではない: cognitive impairment – no dementia」の概念を創りたいんだ、っていうんだ。言い方を変えれば、正常の老化との区別をしたいんだ、って。正常って、なんだって問題にもなるよね。


そういえば、これから、停電らしいので、パソコンは電気で動く。なのでまた、つづく。


カテゴリー: 認知症の考え方