もう一緒に住めない、っていうけど その3


認知症を取り巻く、ぼくが、えらいなあ、と思った話

ということで、伝家の宝刀を抜く、の巻。


「叫ぶ」という娘の言葉に、ピン!
ぼくの頭は、鬼太郎のように。
まあ、寝癖だけど。
(この勝負は勝ちだな。)
バカな僕は、そう思った。

あっ、ここで、注意事項。
この話は、もう10数年前の話。
決して、よい話ではない。
古い抗精神病薬を使うことを、本やブログで推奨する医師もいる。
でも、絶対ダメ。
抗精神病薬。つまり、おとなしくさせる薬だね。
具体的に描くと、各製薬企業からクレームの電話が鳴って、忙しくなるので、ここでは書かない。
以前、経験済み。
あーー、ひどいのがいたなあ。
思いだした。
実質は同じ薬なのに、商品名が異なって販売される薬ってあるんです。
結構。
つまり、一般名が同じ。商品名がふたつあって、別の製薬企業から売られている。
それ自体は、べつに悪いことではないよ。
そういうことだって、あるさ。
でね、まあ、実質が同じ薬があって、
商品名は、BとCとしましょう。
でね、ある学術誌に、お年寄りの、薬の副作用について書いたのです。
ぼくの経験したものの中から、具体を含めて。
当然、適切に薬を使うことを願って。
まあ、学術誌だから、一般名でかくわね。
すると、Bの薬を売っている製薬企業から、電話が入った。
なんだか、すごい高圧的な電話。
質問は、「で、結局、この話は、Bの話ですか?」というのが最後の質問。
でね、ぼくは、正直だから、「Cです」っていった。
その直後、「えっ、そうですか、」って電話切られた。
ぼくは、製薬企業の、ある社員の心の闇を見た。
(売れれば、それでいいのか。
同じ銘柄でも、うちが売っているものでなければいいのか。)って。
そいつは、人に貢献することなどは論外、なんだろうね。
そういうのが一人でもいるから、世間から、誤解される。
薬は命にかかわる大切なもの。
その薬自体の価値も損ねる態度。
だって、薬そのものに罪がないのに、その薬のイメージまでが悪くなるよね。
ぼくは、真摯に、製薬企業の社員としての人生を送っている人々をたくさん知っている。
心から尊敬できる人もいる。
社会に対する貢献がしたいからって若い人々が製薬企業に志願する。
これが、すごい倍率なんだ。
少しでも人の役に立ちたい、といって自らの名声を捨て奮闘努力する。
ぼくは、そういう人々への裏切り、だとも思った。
とても嫌な思いをした。

あっ、話を戻すと、古い抗精神病薬。
ここには、具体は書かない。
だって、ブログだから。
知りたければ、心ある精神科医に聞いてください。
餅は餅屋です。
心ある精神科医は、たっくさんいます。
高齢、虚弱。
そんな人が、諸般の事情で、致し方なく飲む薬として、
それが抗精神病薬なら、
せめて、どういうのがいいのか。って。
そもそも、古い抗精神病薬、ってなんだかわからない。
あっ、抗精神病薬ってわからない、っていうんだったら、それを飲むんだから、なおさらだよ。
昨日も、そういうひと、ぼくんとこ、きました。
副作用でひどい。
当然、即日中止。

いまは、情報公開の時代。
といいながら、ぼくは、ここでは、具体名は書かないけどね。
なので、あっ、と思う人。
「こういうふうに本やブログに載っているんだけど」、って
心ある精神科医に聞いてください。
みんなちゃんと答えると思うよ。
でね、そういう医師は、まずは、飲ませることを勧めない。
でも、致し方ない場合には、これって教えてくれる。
でも、こういう副作用が出るかもよって。
だから、そういう副作用の出づらいのだすねって。
まずは、そういう医者にかかってください。

ほんとは、がんがん、使わないほうがよい薬、ここに書きたい。
推奨する薬については、当然、クレームがつかない。
でも、推奨しない薬については、クレームがつく。
こんな原理があるから、悪い薬を推奨することが目につくんだね。
ネットや本において、とくに医師が書いている場合、
製薬企業や一般の人が抵触する法律を超えて、
いろいろと書ける。
本当に正しければ、それに越したことはない。
でも、その保証がネットや本にはない。
この認知症の医療の業界は、玉石混淆。
いまや、自分の身は自分で守る時代に突入。
わからなければ、生の医者にきく。

医者のほうも、うかうかしてられない。
何とかマニュアルとか、何とか法とか、は信じないほうがいい。
ぼく、10年以上前に、こういった、殴る蹴る問題に対して薬のマニュアル作れるんじゃないか、って思った。
でも、無理。
だって、多様すぎる。
周辺症状っていうけど、それって生活の支障って、難しく言うけれど、人の営みの中で最も多様な現象、だから。
まあ、周辺症状なんて、ない、という議論も、ぼくの、別のブログで展開しているけど。
ともかくマニュアル、無理、無理、無理、絶対無理!!!
あくまで、個別的に考えるしかないと思う。
ぼくの、この話も、信じなくていい。
けれど、個別的、というのは、否定しえないと思う。
だれの目にも明らか。

でさあ、ややこしいことに、
こういう薬、古かろうが、新しかろうが、最初は、うそのように効きます。
借りてきた猫のように、「問題」がなくなる。
でも、そのあとの副作用まで考えたほうがいい。
すると、新しいのと古いの、歴然と差がでてくる。
抗コリン作用がある薬剤は、認知機能に悪いことも、知られ始めている。
古い抗精神病薬には、強い抗コリン系の薬剤が多い。
コリンってなんのこっちゃだろうけど。
ネットで調べてね。
錐体外路症状が出やすい薬剤も多い。
これも、ネットで調べてね。
僕のブログには、この「問題」が問題なのか、って、表現をかえてあっちこっちに書いてあります。

みなさん、思わぬところで、ころばないように。


あーー、注意書き書いていたら、長くなった。伝家の宝刀、書けなかった。
また次回。


カテゴリー: 診療風景
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  1. […] カルテの保存期間を超えた5年以上の前の話。 理由は、ここで書いた。 […]