もの忘れ、っていうけど その1


認知症って、

もの忘れ

というイメージがべったりまとわりついている。

なものだから、単純に、認知症 イコール 「もの忘れ」って、片づけられがち。

でも、ちがう。

どこが?

いまから説明する。


アルツハイマー型認知症で、有名なのは、医学的には、遅延再生障害、って呼ばれる機能の低下。遅延再生障害がある、認知症って、アルツハイマー型認知症だけ、っていうこともないし。逆に、アルツハイマ型認知症が必ず遅延再生障害がメインになる、ってことでもない。微妙な話。遅延再生障害っていう機能低下といえば、神経原線維変化型老年期認知症、っていう病気の代表的な障害、っていう意見もあったりして。病理所見と臨床診断をぐちゃ、って考えるからややこしんだね。細かい話は、またどっかで考えます。

最近、不思議なツールによる不思議な診断方法が横行している。また、診断しなくてもいい、という医師もいる。一方、パッとみれば、わかる、っていう医師もいたりする。まあ、ぼくの書き方が悪いっちゃー悪いけどね。こーやって、結論めいた部分だけをとりあげても書くのもフェアじゃない。結論だけ示しても、なんにもわかない、というのがホントのところ。それぞれの文脈の中で語られているんだもんね。まあ、それぞれの文脈の品質ってなものもあるだろうけど。で、インパクトのひとことメッセージって、独り歩きしがちだけれど、どんなメッセージであれ、その文脈を無視すれば、ナンノコッチャ、ってなるのがふつう。ともかく、インパクトのひとことメッセージ、にはご注意を。ホントの文脈を知ると、そのインパクトは剥がれ落ち、等身大の姿が現れる。その上で、判断したほうがいい。いろんな、サプリとか療法とか、特にね。ぼく、医者だから、そういうんだけれど。ぼくもそれ以外のところで、たくさん引っかかってると思う。でも、それがよくわからない。だからひっかかる。なもので、このブログでは、ときどき、人に嫌われない程度に、そういう金メッキ的な部分をお伝えできるといいんだけど。やっぱ、嫌われるといやだなー、っておもっちゃっうと、ズバズバ言えなくなってしまう自分を見みつける。まあ、保身です。ときどき、殻から出ることを願い。

あっ、でね、そんな中、ぼくは、専門医の多くがもつだろう、比較的オーソドックスな見方をしよーっと思っています。そういった文脈で言えば、たとえばさあ。ぱっと、認知症の人と初めてあった時、その人が認知症かどうかすら、ぼくは、よくわからないことが多い。そもそも、「認知症らしさ」なんて、ない!、ってぼくは思う。なもので、検査でちゃんと、ひとつひとつ、たしかめないと。って思うタイプ。意外に、ぼく、地味。

でね、今回は、こういったモワモワする部分は、がっつり、カット。

ははは。

すっきり、好き。

で、さて。
遅延再生って、なにか。
の、前に。
記憶って、なにか、って話。
ザクッといえば、記憶って、
外部の情報を脳に
「入れる、もつ、(外に)出す」という3つの過程、のこと。

でね、遅延再生の障害。
この「入れる」が、苦手になる、ってこと。

説明。こんなんで、いい?

雑だけど、まあ、これからの話しに困らない。

で、「入れる」が苦手って、なにも、認知症の人に限らない。
そもそも人間はこれ、苦手。
これがスムーズに出来得れば、学校の試験やる必要が無い。
みんな、満点さ!
外の情報を脳に焼き付ける。
遅延再生って、一次的な学習って考えたほうが、わかりやすかも。

特定のことがらが、スッゲーおぼえれる、障害ってあるらしい。
サバン症候群というらしい。
電話帳、とか、覚えちゃうらしい。
直にぼくはみていないけど、youtubeとかでやってる。
なものだから、もしかして、人間って、学習しにくい脳を、わざわざ、なんかの合目的的に、獲得したのかも、って。

そうすると、よく、スタッフから、「あのー、さっき、いったんですが・・・」って言われて、内容も聞かず「ざけんじゃねぇー」ってキレるぼくにとって、都合の良い話だなあ、って自分が思いついたことに感心する。

もとい!

なので、遅延再生障害って、いわゆる学習がもっと苦手になる、というのが説明が妥当。


この遅延再生障害の話。一般的には知られていない。であれば知ることによるメリットは大きい。かなりのイザコザは、いい方向になる、(と思うよ。)知っちゃったことによる試練もあるかもね。

でね、さくっと終わると思ったんだけど。長くなったので、つづく。


カテゴリー: 認知症の考え方