認知症の薬を効かせる秘密(03)副作用その1


さて話をわかりやすくするために、一剤だけ取り上げます。

まずドネペジル塩酸塩。

先発品としての商品名はアリセプトです。

保険収載薬。

いわゆる医師が通常保険診療で処方する薬のことです。

個々の保険収載薬についての概要、名称、有効成分、製剤、治療、薬効薬理、薬物動態、安全性、非臨床試験、管理的事項などについてインタビューフォームという名の資料での公開が義務づけられています。

薬について知りたければこれをみる。

そこでアリセプトのインタビューフォームを見てみる。

大抵PDFです。

今は副作用の話。

副作用を時に有害事象とも言います。

そこをMacならcommand+F、Windowsならcontrol+Fで検索。

便利ですね。

どうも多そうな副作用は「消化器症状」とあります。

内訳をみると、悪心、食欲不振および下痢、食欲減退、不眠および嘔吐などと言う言葉が続いています。

副作用って、これだけではなくて、専門的には気管支を狭めたり、喘息の人は注意が必要かもしれませんね。また心拍数を遅くする作用もあるとのことで、脈が遅くて心臓の機能が落ちている人は注意が必要かもしれません。心配であれば是非ともかかりつけの先生に相談されると良いでしょう。今は多そうな副作用を取り上げています。

繰り返しますが、ここでの話を読み早合点して早速試してみようなんてしないでください。

決して自己判断で薬を中止したり増やしたりしないでください。

何かするにせよ、必ずかかりつけの先生に相談してください。

赤字で強調しますね。

もとい。

薬をやめたら改善した、とも書いてあります。

当クリニックでも千人単位の大勢の方々が認知症の薬を飲まれています。

最初、消化器症状が出て困った、と言う人は、確かに多い。

僕の経験から、通常通りのやり方で飲んだ場合に、10人に1人くらいはそうなる。

しかしうちのクリニックの場合には、現実にそういう副作用が出ても、

その後のやり方で、ほぼ九割くらいの人は結果的にうまく薬を飲めています。

それは何故なのか。

「その後のやり方」ってなんのか。


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