認知症の薬を効かせる秘密(09)効果その3


第1のポイント。

半年とか一年は効く、という風説があります。

でもインタビューフォームではそんなことは保証していない。

確かに、飲み始めからの平均値は確かに改善報告に動いている。

でも統計的検定はプラセボ薬(偽薬、外見も味も同じで、実薬が入っていない薬)との比較をしているだけ。

飲み始めからよくなったことを保証していない。

 

第2のポイント。

アリセプト以外では、医師の主観におけるスケールで必ずしも有意ではない結果もあります。

臨床試験の時代も違って、一律に評価するのは少し酷だと思うのです。

他の薬も平等に扱いたいと思います。

ですので少なくともADAS-Jcogにおける評価でプラセボと比較して有意に値が良かった、というわけです。

何のことやら。

認知機能の低下が薬を飲まない場合より抑えられている。

それがADAS-Jcogという客観的な神経心理検査評価でわかる。

ということです。

半年なり1年なり飲み始めよりも改善することを保証しているわけではありません。

この薬を飲むと聞き分けのある人になる、大人しくなる、性格が良くなる。

自ずと施設入所期間が延長したり、介護負担が軽減する。

そんなことを保証しているわけではありません。

 

第3のポイント。

薬を飲んだ場合の優位性について臨床試験をしている24週しか観察していませんね。

2年以上を超えた場合にどうなるのでしょうか。

その保証もありません。

どうしたら「効いた」「効かない」がわかるのか。

いつまで飲み続ければいいの?

いつ増量すればいいの?

だんだん考えがまとまり始めましたね。


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