【ブログ】木之下徹の認知症とともにより良く生きる:「認知症の薬が効かない!」

認知症の進行を遅らせる薬って、効いているのかどうか?どうやって分かるのでしょうか?薬を足してもらっても変わらない気がする。毎日脳トレもやっているのに、どうしてなの?えっ?体調?便秘?風邪?他の薬?何だか色々つながっているみたいだけど、、、。

そんな疑問に立ち向かいます。医学的な観点から説明しています。ウーン・・・難しい。

でも、知りたいです。

本文はこちらです。

 頭を磁気共鳴画像(MRI)で見ると、いわゆる「かくれ脳梗塞」などと呼ばれるような、脳室という脳の中のある空間の周辺の血流が悪くなって、脳の細胞が変化した姿が目立ちます。血圧の薬も飲んでいますが、それでも160mmHgとやや高め。「大脳基底核」とよばれる脳の中枢の部分にも、細胞が変化した姿や、小さな脳梗塞で脳のほんの小さな一部が消えてなくなっています。大脳基底核には、記憶など認知機能を発揮するための回路が走っているらしい。ここなら、小さい傷でもその影響は大きい。若いころからしっかりと血圧をコントロールしていれば、こんなことになっていないかもしれません。・・・

 あとは、薬の影響。

 海馬およびその周辺がやせてきて、脳全体がすこし小さくなっている人にとっては、私の勝手なイメージですが、脳全体の電気の勢いが落ちかかっている。 そこに総合風邪薬やある種の胃薬にも、眠くなる成分が入っています。大抵の人には影響がないとしても、認知症の人には、かなり大きなダメージがある場合もあります。「あっ、これだ」と思っても、一気に切ると命にかかわるような薬もあるので、ともかくかかりつけの医師とよく相談してください。

 それと体調。

 便秘なども、バカにできません。不快感が増し、当たり前ですが、精神活動にも影響します。風邪や脱水もそうだし、がんもそうです。「幻覚がひどくなってきたなあ」と思って調べたら、がんが見つかった、などという話は結構多いものです。

 

ヨミドクター 「認知症の薬が効かない!」 より
薬について、こちらもお読みください。

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