2月7日(水曜日)三鷹のぞみメモリークリニックで丹野さんのピアサポートが実施されました!
丹野さんの前向きな姿勢や力強さ、思いやりの深さ、洞察力には毎回驚かされます。丹野さんは(心の中?置かれている環境?が)「見えるんだよね」と語ります。見えないものを見る力というのでしょうか。
のぞみメモリークリニックの受診者の方たちにも大人気です。一回に面談できる数が限られますので、会えた人はラッキーです。
家の鍵を無くして2時間くらい家に入れなかった話が出た時
丹野さん:
「俺もなくすよ。他に鍵を置く場所を決めておくとか、リカバリーだよね。失敗していいんだよ。そうすると工夫する。工夫したことが成功体験になるから。心配だけどね。・・・俺の仲間も『忘れるんだー』と言って、自分はバカになったと最初は落ち込んでいた。けど今は一緒に活動しているよ」
丹野さん:
「認知症になりたくはなかったけど、悪い方向に考えるとね。・・・でも、こうして〇〇さんに出逢えた。認知症になって見えてくるものもあるからね。・・・ひとのありがたみもわかった」
そんな会話をしながら、参加者のかたが、日々の悩みを少しずつ言葉にしていました。話題が一区切りするたびに「丹野さんに逢えて嬉しかった」「丹野さんに逢えてよかった」と何回も口にしていました。
みんな元気になるんだよね
「家族だからこそ言えない事もある。仲間に会うと自分の不安もしゃべる。(こうして当事者同士が会話すると)みんな元気になるんだよね」と。笑顔でピアサポートが終了しました。
最後はがっしりと握手。丹野さんの力と、相手の力が合わさった瞬間でした。
丹野智文さん
宮城県仙台市在住の丹野さんは、39歳の若さでアルツハイマー型認知症と診断されました。その当時、自動車販売会社で営業マンをしていましたが、商談したばかりの顧客の顔や名前を思い出せないことがありました。当時はネットや本などで探しても、前向きに生きていくための良い情報もなく、小さな子どもたちや妻を思うと毎日泣く日々があったそうです。
ピアサポートでは、最初の一言が「診断されてから10年以上経っているけど今も元気です」と言って笑顔で始まります。丹野さんの活動は「目の前の認知症の人を笑顔にしたい」という思いから生まれています。丹野智文さんに関する記事はたくさんありますが、実際に彼の声を聞ける動画もありますので、ぜひご覧ください。
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