もう一緒に住めない、っていうけど その8 エピローグ
はははは、まだ続くとは思わなかったでしょ。 ということで、娘のその後。 もともと、美容師さんだった。 母親の退院後、母親とともに団地に住みつつ、 なにか、母親や自分自身のような境遇の人に役に立ちたい、って思った。 店をや …
はははは、まだ続くとは思わなかったでしょ。 ということで、娘のその後。 もともと、美容師さんだった。 母親の退院後、母親とともに団地に住みつつ、 なにか、母親や自分自身のような境遇の人に役に立ちたい、って思った。 店をや …
病院の中庭。 陽だまりで、母親の車を押す女性。 母親は無邪気に笑っている。 ぼくは外にいた。 そのとき、偶然に娘が病院を訪れた。 車いすの母親とその女性に、娘の目が留まった。 二人はお互いに無邪気に笑っている。 娘はそれ …
やっと、母娘ばらばらに生活するようになった。 ぼくは、週一回、その病院に通う。 もともとの母娘の住む団地は、都内にあって、その病院を神奈川県にある。 結構、遠い。 あんなに、母親のことを嫌っていた娘は、時間があれば、毎日 …
そりゃ、「殺すかも」っていわれりゃ、そりゃ、固まるよ。 どれだけ時間がたったか、わからない。 我に返ったぼくは、すぐに、外勤先の病院を思い出した。 (医者のバイトは、なぜか、外勤という。) 精神科の病院だ。 事情があって …
なんで、話が進まないのか。 それだけ「周辺症状に対する薬」の問題が根深いんだろうね。 なんども触れるようにします。 で、がんばって、話進めます。 で、伝家の宝刀。 前回、あれだけ注意がき、書いたんで、ネタバレしてるけれど …
認知症を取り巻く、ぼくが、えらいなあ、と思った話ということで、伝家の宝刀を抜く、の巻。 「叫ぶ」という娘の言葉に、ピン! ぼくの頭は、鬼太郎のように。 まあ、寝癖だけど。 (この勝負は勝ちだな。) バカな僕は、そう思った …
認知症を取り巻く、ぼくが、えらいなあ、と思った話人間ってすごい。その1、の続き。 どう、その家をあとにしたか、覚えていない。 ともかく、時間は過ぎ、再び、訪問。娘:「突然、叫ぶんです。」 「もう、やってられない!」ぼく: …
認知症を取り巻く、ぼくが、えらいなあ、と思った話。人間ってすごい。 ぼく、10年ほど前は認知症の人々をもっぱら訪問していました。いまは外来が中心だけどね。なにせ、外来に、いけない、いかない人々。みんな、それなりの、ふかー …
「うちの人、私に同じこと、何度もいわせるんです。」さまざまな人がクリニックに来られるけれど、これって診察の最初にでてくる対話の、よくある出だし。でも、なかなか難易度の高い、悩ましい訴え。 ぼくが小さいころ、親から「さっき …
ラーメンはうまい。いきなりですが。 豚骨。 濁ったスープの上に背油付きのやつ。 さらにねぎとバターをトッピング。 ご飯も頼む。 体に悪そうなものほど、ありえないうまさ。 あちこちに、いろんな店がある。 夜食べる。 血圧、 …