第19回ピアサポート報告:山中しのぶさん

3月。と言っても寒い日が続くなあ。「春よ、来い」と思ってたら強い春風にのって、高知県から山中しのぶさんが元気にやってきてくれました。
この日のピアサポート。そのときの山中さんの言葉を少しだけご紹介しますね。

41歳の時アルツハイマー型認知症って診断されたんです

なんか、おかしいな。10時に約束したけど、いつまでに支度したらいいのかわからない。お買い物する時、カレー作ろうと思っても何を買っていいかわからない。カレーがどんな物かはわかるんですけど。どうしたらいいかわからなくなって。と語る山中さん。

ご自身の状態と認知症の悪いイメージが強すぎて診断から2年間泣いて凹んでいたこと、認知症当事者の丹野智文さんとの出会いがあり「一人じゃないのだ」と気持ちが変わっていった。

人からは時々、(山中さんは認知症には)見えないんじゃない?と言われる。しかしかつての私も今の自分に対して同じことを言うんだろうな。私自身も(認知症の人のことを)別の人たちって見てたんだな。

という言葉がありました。

みなさんを、待っています。

参加されたみなさん、爽やかでした。
三寒四温の春みたいに、心は揺れるかもしれないけれど、そんな時はクリニックに来て先生やスタッフと話をして、ピアサポートで、山中さんと出会ってみてください。認知症にまとわりつく嫌な感じ。少し変わるかもしれませんね。

山中しのぶさん紹介

山中しのぶさんは、高知県の高知家希望大使として活動しながら(2019年2月、41歳の時に若年性アルツハイマー型認知症と診断を受けました)認知症になってからのセカンド・ストーリーにハッピーをどんどん増やしていきたいと考え、一般社団法人「セカンド・ストーリー」を開設、また2022年高知県香南市に「でいさぁびすはっぴぃ」を開所。さらに2024年4月には高知市大津に「でいさぁびすはっぴぃ2号店」を開所しています。
山中しのぶさんを紹介している記事が多くあります。
40代シングル、3人の子育て中に認知症診断…絶望からの第二幕は(朝日新聞)
認知症になった私が、介護施設を立ち上げた理由 【山中しのぶさんインタビュー(後編)】(SOMPO笑顔倶楽部)
若年性認知症当事者の山中しのぶさん、高知県香南市にデイサービス開所 「自分は一人じゃない」と感じて(高知新聞)

ピアサポートってなんだろう?

ピアは「等しい立場の人」を意味します。ピアサポートは、自らの経験に基づきお互いに支え合う活動です。認知症や精神的な問題・病気・障害など同様の経験を持つ人が支援者として活動し経験や知識、感情を共有します。
【参考文献】
1)令和3年度厚生労働省障害者総合福祉推進事業 障害者ピアサポート研修における講師の養成のための研修カリキュラムの効果測定及びガイドブックの開発基礎研修テキスト(改訂版vol.1) 2022年3月
社会福祉法人豊芯会 https://www.mhlw.go.jp/content/000998693.pdf
2)令和元年度障害者総合福祉推進事業 障害福祉サービスの種別ごとのピアサポートを担う人材の活用のた めの調査研究
ピアサポートの活用を促進するための 事業者向けガイドライン
社会福祉法人 豊芯会 https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000654213.pdf
3)知ることから始める精神障がいピアサポート川崎市版発行日 令和 2 年(2020 年)3月 編 集 川崎市ピアサポート活動連絡会 発 行 川崎市健康福祉局障害保健福祉部精神保健課 〒 210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地 TEL:044-200-3608
https://www.city.kawasaki.jp/350/cmsfiles/contents/0000118/118786/sirukotokarahajimerupe

山中しのぶさん

これからも、よろしくお願いいたします
のぞみメモリークリニック一同

Information


今後の予定:
丹野智文さんのピアサポートは2025年4月2日(水)

山中しのぶさんのピアサポートは2025年5月14日(水)

認知症と診断された方・認知症が心配な方であれば、年齢関係なく、どなたでも。
お問い合わせはのぞみメモリークリニック 青山・佐々木まで

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