のぞみメモリークリニックで、2回目となる山中しのぶさんのピアサポートが行われました。遠く高知県からお越しくださいました。落ち着きと、楽しさに満ちたピアサポートになりました。初めて山中さんと会って緊張気味の受診者の方々も、ピアサポートが終わる頃にはすっかり笑顔。一緒に写真を撮るほど打ち解けていました。まるで、昔からの友達のようでした。
山中しのぶさん紹介
山中しのぶさんは、高知県の高知家希望大使として活動しながら(2019年2月、41歳の時に若年性アルツハイマー型認知症と診断を受けました)認知症になってからのセカンド・ストーリーにハッピーをどんどん増やしていきたいと考え、一般社団法人「セカンド・ストーリー」を開設、また2022年高知県香南市に「でいさぁびすはっぴぃ」を開所。さらに2024年4月には高知市大津に「でいさぁびすはっぴぃ2号店」を開所しています。
山中しのぶさんを紹介している記事が多くあります。
40代シングル、3人の子育て中に認知症診断…絶望からの第二幕は(朝日新聞)
認知症になった私が、介護施設を立ち上げた理由 【山中しのぶさんインタビュー(後編)】(SOMPO笑顔倶楽部)
若年性認知症当事者の山中しのぶさん、高知県香南市にデイサービス開所 「自分は一人じゃない」と感じて(高知新聞)
雑談?なの?
<しのぶさんのピアサポートは、側で聞いているとただの雑談のように聞こえる時があります。はて?どうして?雑談?でいいの?>
「高知県といえば、カツオ。だけどこっちのカツオの切り方はペラペラ。高知のは厚いですよ。そうめんとうどんくらいに違う」とか。
「三鷹にあるジブリ、まだ行ったことないけど、予約制だって。名古屋のも、もそうらしいですよ。あの監督の名前、なんでしたっけ?」など。
相手の人に合わせて変化してます
ゆっくり話す人、ずっと話したい人、黙っている人。いろんな人がいるきね。目の前にいる人に合わせて自分の喋りも変えちゅう。
「(診断される前は)丹野さんと同じ、営業職やったきね」と。また「(話を)待てるようになったのははっぴい(でいさぁびす・はっぴぃ)で仕事をしちゅうようになってからかな」
<と、坂本龍馬のように話します。話し上手で聞き上手。それが、しのぶさんの不思議なところ>
私の見えないところを考えて話をしています
私も自分の家族が大好き!家族はとても大切なんです。
だから、ピアサポートでは今私と話している時には見えない場面を想像して話をしています。一緒にきた家族さんに、今、私が言ったことで関係性が悪くなると、結局は本人が困ることになるから。
何が良いとか悪いとかではなくて、これから先20年、目の前のご夫婦がうまく暮らしていくには、何が大切か考えながら・・。
今はどんな時期なのかな?
もう一つ、今その人がどんな時期なのかって、考えてる。まだ、しんどい時に、何やりたい?って聞いても言えないと思う。
些細なことの積み重ねかな。どうしたら受け入れられるのか・・・。
まずは、申し訳ないとか、すまないとかいうより、「ありがとう」って言ったらいいよ。
申し訳ないと思うと、どんどん落ちてくから。言葉は言霊(ことだま)やきね。
・・・って。しのぶさん、深いわ〜〜❤️ありがとうございます!また、よろしくお願いします!
by のぞみメモリークリニックスタッフ一同
文責 精神保健福祉士 寺尾康子
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